なぜシミができるの? 原因とメカニズムについて
シミは、よく耳にするあの「メラニン」が、
肌から排出されないまま蓄積されてしまうことで発生します。
では、なぜメラニンは作られるのでしょうか。
また、どうしてシミとして表れるのかを見ていきたいと思います。
シミのでき方を知ることが、美白への第一歩です!
メラニンができる仕組み

肌内部には、メラノサイトという細胞があります。
これが紫外線やストレスなどを受けると、肌を守るためにメラニンを生み出します。
このメラニンは紫外線などのダメージから肌内部を守る役割をします。
そう、悪者のように思っていたメラニンは、
肌の大事なプロテクターだったんです!
メラニンがないと、肌の奥にダメージが浸透してしまい、
細胞が傷つき、肌トラブルや皮膚の病気につながってしまいます。
メラニンはなくてはならない存在だったんですね!
なぜシミになってしまうの?

肌はターンオーバーを繰り返し常に生まれ変わっている
肌は、内部で作られた新しい細胞を少しずつ上へ押し上げ、
古い肌は垢として剥がれ落とすことで世代交代をし、
常に新しい肌へと生まれ変わっています。
これを「ターンオーバー」と言い、一定のサイクルで行われています。
この古い肌(角質)が剥がれ落ちるときに、メラニンも一緒に剥がれ排出されます。
だから夏に日焼けをしてしまっても、
いつのまにか元の肌色に戻ってるんですね!
なぜシミとして残ってしまうのか
しかし、このターンオーバーは様々な理由で周期が乱れることがあります。
ターンオーバーが乱れると、
メラニンが肌に留まる時間が増えて色素沈着してしまい、
肌にシミとして残るのです。

周期を乱す原因はこのあと説明しますね!
また、思い切り日焼けをしたときなど、
ターンオーバーで排出できる量を超えてメラニンが過剰に生成された場合も、
メラニンが肌に残ってしまうのでシミの原因となります。
ちなみにこのターンオーバーの周期は、年齢とともに長期化していきます😱
10代…約20日
20代…約28日
30代…約45日
40代…約55日
50代…約75日
60代…約100日
ターンオーバーの乱れ以外にもシミの原因は色々あります。
原因によってシミ対策も変わってくるので、
まずはどんな原因があるか見ていきましょう!
シミの主な原因
原因1. 紫外線(UVAとUVB)
シミの原因はまず何と言っても紫外線です。
実は紫外線には種類があり、地表に降り注ぐUVAとUVB、
オゾン層に吸収されて地表には届かないUVCとがあります。

UVAは波長が長く、肌の奥深くまで届きます。
これがシワやたるみ、またシミの原因ともなります。
なんとこのUVAはガラスをも通過するので、家の中にいても紫外線を浴びてしまうことになります。
家の中だからと言って紫外線対策に気を抜いてはいけないのですね…!
またUVBの方は波長が短いですが、表皮にダメージを与えます。
海水浴、BBQ、屋外スポーツなど主にアウトドアで浴びる紫外線です。
肌が真っ赤になり、しばらく痛い日焼けなどはこのUVBの仕業。
これもシミの原因となります。
そしてUVAもUVBも一年中降り注ぎます。
もちろん冬も、そして曇りや雨の日でも降り注ぎます。
シミのない白い肌を目指すには、いつでも紫外線対策を心がけなければなりません!
ブルーライトの影響は?

PCやスマホから発せられるブルーライト。
目に良くない、というイメージですが、肌への影響はどうなのでしょうか?
ブルーライトは紫外線程とはいかずとも強いエネルギーを持つ光線で、
「第三の紫外線」と呼ばれるほど。
この強い光線を浴び続けると、紫外線同様、
シミやシワの原因になることが研究により分かってきました。
実はブルーライトはPC・スマホよりも太陽光からの方が浴びる量が多いため、
あまりデジタル機器を使わない方でも注意が必要です!
今ではブルーライトカットの日焼け止めもありますよ♪
原因2. ターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーが乱れると、メラニンが排出しきれないため
色素沈着によるシミが表れる…というお話は先ほどしましたね。
この、肌のターンオーバーが乱れる原因は様々です。
- 加齢
- ストレス
- 喫煙
- 飲酒
- 睡眠不足
- 紫外線
- 栄養不足
- 乾燥
- 腸内環境の乱れ
美肌の大敵はこんなにも多いんですね…😱
注目すべき原因を詳しく見てみましょう!
睡眠不足
美肌には睡眠が大事とよく聞きますが、
これは睡眠中に生成される「エストロゲン」という女性ホルモンが関係しています。
睡眠不足になるとそのエストロゲンの生成量が減ってしまい、
ターンオーバーも乱れてしまうのです!

腸内環境の乱れ
便秘になるとニキビができる…そういう方も多いと思いますが、ターンオーバーを乱す原因の一つでもあります。
便秘により、腸内で作られる有害物質は血液を通じて全身へ!
汗に混じって肌表面へ出て来れば、直接肌を刺激することにもなります。

原因3. 乾燥

肌は乾燥すると本来もっているバリア機能が弱まってしまいます。
そうしてバリア機能の弱まった肌は、刺激を受けやすく炎症を起こしがちに。
紫外線や摩擦のダメージを受けてしまうと、
それが刺激となり、なんとメラニンの生成が促進されてしまうんだそうです!
美白のためにも、乾燥する時期は特に念入りな保湿が必要ですね。
原因4. 間違った肌のお手入れや摩擦
摩擦は肌にダメージを与え、今あるシミをさらに濃くしたり、
新たにシミを作る原因となるので、できるかぎり減らしていくようにしましょう。
洗顔やクレンジングのごしごし洗い、力強いリフトアップマッサージも摩擦を起こしています。
泡で洗顔、ジェルやクリームを使ってのマッサージなど、肌に優しい方法に変えてみましょう!
原因5. ニキビ、虫刺されの跡
怪我やニキビなどで炎症が起きた後にシミになってしまうことがあります。
肌に炎症が起きるとメラニンが生成されますが、
そのメラニンが正常に排出されてかったときに色素沈着してしまうのです。
薬を使って治したニキビは綺麗に治りますが、
潰してしまったニキビの跡はなかなか消えないように、
炎症が起きると残りやすいんですね😭
炎症によるシミは自然に消えることが多いですが、数年間消えないこともあります。
この部分は紫外線ダメージを他よりも受けやすいので、
シミが濃くならないよう、UVケアをしっかり行いましょう!
まとめ
以上、シミのできるメカニズムと原因についてでした!
一言にシミと言っても、原因はたくさんあるんですね。
原因ごとに対策が異なりますが、それはまた別の記事でご紹介したいと思います☺❣
シミのない美肌を目指していっしょにがんばりましょう〜!